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本と映画とその他で雑多煮をします

読んだ本と見た映画についての記録。Amazon.co.jpアソシエイト。

殺戮キュートなヒットガール。「キック・アス」マシュー・ヴォーン

※この記事にはタイトルの内容に触れる記述があります。

 

  キック・アス<スペシャル・プライス版> DVD

 

「dTV」ムゲン楽しい映像配信サービス にて視聴。

キングスマンを昨年見て、「サイコーじゃん…」となったので同じ監督の マシュー・ヴォーンのキックアスをずっと見たいと思っていてやっと見ました。端的に言うと「ハア?クロエ・モレッツ可愛すぎかよ…」ってなりました。

 

ストーリーはよくあるアメコミヒーローにあこがれるギークな主人公がヒーローになるっていう話なんだけれども、彼に何か特別な力や、特別なスーツ(技術)があるわけではないのがいい。最初から最後まで選ばれた人間ではない一般人なんだけれども、ヒーローになるべく立ち向かう。特別な力がないのに、悪に立ち向かえるのが真のヒーローとしてぴったりだなーって感じました。彼はそうやって様々に立ち向かうことで私生活でも彼女をゲットするしね。

 

そんな主人公を差し置いて見る側をメロメロにさせたのがクロエ・グレース・モレッツのヒットガール。11歳の幼い女の子がキュートな顔してばっさばっさ敵を撃つは刺すわで倒していく姿は音楽も合わせて爽快!ピョンピョン飛び跳ねて、笑顔で下品なセリフを言うヒットガールはサイコー。キングスマンでも思ったんだけれどもアクションシーンが素晴らしいんだよね。

(多分、こうやってポップに人が死んでいくのを、不謹慎!とか道徳的に問題あり、と思う人はいると思うんだけれども、わたしはあまりそういう風に考えないので映画だと割り切って見てもらうほうがいいと思う)

 

とにかく強いヒーローには飽きてきたなっていうときに道徳は抜きにしてみるのがいい、あとかわいい女の子を見たいときにも!

言わずと知れたホームズシリーズ一作目。「緋色の研究」アーサー・コナン・ドイル

※この記事にはタイトルの内容に触れる記述があります。

 

   緋色の研究 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫)

 

言わずと知れたシャーロック・ホームズシリーズの第一作目。ホームズとワトスンの出会いをかいた作品です。話はワトソンの回想である第一部と、事件の顛末をかいた第二部の構成。

シャーロック・ホームズアーサー・コナン・ドイルの名前は知っていても実際に読んだことがない人って結構いるのではないですかね。わたしもその一人だったので、BBCのSHERLOCKを見たのを手始めにちゃんと読もうかなと思って手に取ったのがきっかけ。

ちなみにSHERLOCKコナン・ドイルが書いたシャーロックホームズシリーズを翻案としてるだけなので、ふたつは結構違います。犯人の動機とかも全然違うので、これはこれでふたつは別のものとして面白く読めました。でも推理小説と思って読むと「ちょっと違う…」という感じになるかも。謎解き、というものはあんまりないです。細かい突っ込みどころもいっぱいあるので、さらっと読むのがいいよ。

物語としてはベーシックでわかりやすい話なんだけれども、書かれた時代を思うとすごいなと思う。天才探偵と真面目な助手という二人組の組み合わせは今でもよく見かける組み合わせだし、後世への影響は多大だったと思います。ただホームズとワトスンの出番は思っているより少ない(第二部はほぼ犯人の話なので)ので、その辺を期待して読むとちょっと期待外れになるかもしれない。第二部も結末はわかっていても、ぐいぐい読ませて面白いけれども。

 

どうでもいいけど、ワトスンはキャラ設定にあんまりブレがないけどホームズは作品によって結構キャラがブレてるなという印象。原作じゃない派生のホームズが先に入ってたので、原作のホームズがちょっと新鮮でした。

2016年5月に読んだ見た本・漫画・映画・他

一般書籍
漫画
映画
舞台
  • 「おとなたち」劇団ハイバイ

軽く楽しめるクライムコメディ。「モネ・ゲーム」マイケル・ホフマン

※この記事にはタイトルの内容に触れる記述があります。

 

   

「dTV」ムゲン楽しい映像配信サービス にて視聴。

画像ではGAMBITですが、邦題はモネ・ゲーム。タイトル通り印象派クロード・モネの絵画「積み藁・夜明け」「積み藁・夕暮れ」の連作絵画をめぐって詐欺を働くお話。

 

今一つストーリーに盛り上がりに欠けるというのが正直なところなんだけれども、疲れて重い映画は見れないみたいなときに軽い気持ちで楽しむのにはよさそうな映画です。コメディだし、時間も90分と短めなので。

 

主演はコリン・ファースキャメロン・ディアス

コリン・ファース英国王のスピーチキングスマンなどでは結構真面目で堅物といったキャラクターを演じているんだけれども、今回はどっか頼りなくて、「悪知恵は働くものの大胆さには欠ける」と言われてしまうキャラクターが新鮮。コリン・ファースがパンツで高級ホテルを歩く姿がじわじわくる。このサヴォイの夜のシーンがストーリーの一番の盛り上がりかな。

日本人が馬鹿にした感じで描かれているんですけれども、怒らずに最後まで見てもらえると何であんな描き方がされているのかがわかるので、怒らず見て。最後のどんでん返しはすっきりした終わり方で結構好きっすね。

 

コリン・ファース出演作品は次シングルマン裏切りのサーカスを見る予定。わたしは人の顔がまじで覚えられないんだけれどもコリン・ファースは覚えたぞ!(キャメロン・ディアスはさすがにちゃんと覚えてました)

城とはいったい何だったのか。「城」フランツ・カフカ

※この記事にはタイトルの内容に触れる記述があります。

 

   

フランツ・カフカによる未完の長編小説のうちのひとつ。そう未完です。結末も何もなく唐突に突き放されて文章は途切れます。カフカと言えば「変身」など不条理な結末(内容)が有名だけれども、それさえもないです。

その割にとっても回りくどくて、話が全然進まなくて、いらいらしながら読んでた。未完といえども結構長いので読み進めるのに苦労します。

 

話の中身は測量士Kが雪深い村にやってくるところからはじまる。測量士Kは城に雇われてこの村にやってきたという。しかし城は見えているが全く近づくことができない。村の中を歩き回るうち、許可がない限り城に入ることはできないと知る。そこで城に電話をかけるが、城には入れないことを告げられる。測量士Kは長官に会おうとするが一向に会えない。納得いかない測量士Kは直属の上官の村長に会うが、村長も測量士を全く必要としていないという。そこに長官の愛人のフリーダやら、城からの使者だというバルバナスやその家族の話が絡んでくる。

 

とにかく城というものが何なのかというのがこの話の中心になってる。わたしたちが認知できないような構造がそこにはあって、巨大で近くに見えるのに、遠すぎてたどり着くことができない。そこにあるのはわかるのに、その中身はブラックボックスのように得体が知れない。ちょっと国家や世界みたいな感じですよね。そこにあるのに中身はわからないといった感じ。もしくは人間自身という解釈もできそう。こういった感じで無数に解釈ができてしまうのがこの話のいいところなのかも。最近はあまり想像の余地がない話もあるので。

よくわからない城と対峙しているのは主人公の測量士Kだけではなく読む側の我々も同様で、村人たちの奇妙さに不気味に思ったりする。城だけじゃなく村もどことなくちぐはぐで不気味なんですよね。誰か(A)が誰か(B)のことを語るけれども、それが違う誰か(C)によって語られるとその誰か(B) の印象が全く違って感じるというのが頻繁にある。まるで何かを覆い隠そうとしているかのような気さえしてくる。

 

でも結局結末がないので、最初に言った通りほんとうにぽーんと放り出される感じ。何年かたってまた読むとまた違った捉え方になりそうな本です。

哲学初心者に。「中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ」竹田青嗣

 

中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ (ちくまプリマー新書)

中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ (ちくまプリマー新書)

 

 一番初めに読んだ哲学関連の本。

哲学というと難しいイメージですが、「中学生からの~」とある通り平易な表現で大変わかりやすく書いてあります。実際中学生にはちょっと難しいかもしれないけれども、大人が読むには読みやすいです。哲学の本を何から読むか迷っているという人や、考える方法が上手くいかず頭がこんがらがってしまっている人にもおすすめ。

具体的な哲学者の話や思想はあまりでてきません。著者の体験や考え方の方法が主です。面白いなと思ったら、もっと具体的な哲学者の思想についての本を読み進めるとよいと思います。そういう興味を持つのにとってもいい本です。

特に興味深かったのが宗教と哲学の違いの話と相互承認のルールの話。

 宗教は真理を求めるゲーム、哲学は普遍性を求めるゲーム。宗教は物語によって世界説明をはかるけれども、哲学では物語ではなく概念や原理を使う。それらは宗教では交換不可(物語はひとつの宗教にひとつしかない)、哲学では交換ができる(様々な原理がある)。といったことがもっとわかりやすく書かれてます。

 

哲学の弱点はあまりに難解すぎて、一般の人には難しすぎると著者もこの本書いてるけど、宗教は、近代科学とともに、別の役割として人間の実存について考えるのは哲学の役割だと思うし、こういう読みやすい本からもっといろんな人に読んでもらいたい。

戦う白雪姫。「スノーホワイト」ルパート・サンダース

 ※タイトルの映画の内容に触れる記述があります。

「dTV」ムゲン楽しい映像配信サービス にて視聴。

5/27に続編「スノーホワイト/氷の王国」が公開されますが、これはその第一作目。予定では三部作みたいですね。

グリム童話として有名な「白雪姫」を原作に大胆にアレンジした映画です。監督のルパート・サンダースはこれが長編映画監督のデビュー作。

 

デビュー作だからかわからないんだけれども、様々な映画の影響を受けたっぽい感じがすごくします。白鹿が出てくるところは、あきらかにもののけ姫だ!となりました。小人と大きな人間が旅をするというのはロードオブザリングっぽい。そういう感じで美しいけれどもどこかで見たような映像が大半です。

物語は突っ込みどころが多すぎて、(なんであんな断崖絶壁にあんなきれいな白い馬がいるの…)(女王はなんで白雪姫を殺さず幽閉してるの…)(幼馴染は敵と一緒になって村襲ってまで白雪姫を見つけたいの…)という感じであげればきりがない。

 

一番はなんだか誰にも感情移入が出来ない。

女王は白雪姫の若さが憎らしく、異常に美に執着している。でも白雪姫自身は美しい娘だけれども、嫉妬するほどか?という疑問が拭えないし、女王のほうがよっぽど着飾り、美しい。猟師は女王に手を貸してまで亡くなった奥さんに会いたいと思っていたのに、結構唐突に白雪姫に心変わりしてしまうし、幼馴染は上にも挙げた通りだしで、薄っぺらい印象だった。

 

ただ邪悪な女王役の シャーリーズ・セロンはとーっても美しくてよかったです。

難しいことを考えずにぼんやりきれいな映像のファンタジー映画を見るのには向いてるかもしれませんね。