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重厚感ある英国スパイ映画。「裏切りのサーカス」トーマス・アルフレッドソン

※この記事にはタイトルの内容に触れる記述があります。

 

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東西冷戦下の英国の諜報機関・サーカスが舞台。ある任務を失敗したコントロールは右腕のスマイリーとともにサーカスを去る。しかし、コントロールはその後急死。スマイリーは20年もの間サーカスに潜り込んでいる二重スパイ・もぐらを探し出すという指令を受ける…といった話。

 

まとめるとわかりやすいんだけれども、実際映画を見ているとややこしい。登場人物が多く、実際の名前以外にもコードネームなども出てくるので、それぞれを一致させつつ相関関係も理解しつつ見ないとよくわからなくなります。時間軸も過去から未来に一定に流れているわけではないので注意深く見る必要があります。この辺は以前書いたドラゴン・タトゥーの女とちょっと似ている。同じく情報を得ながら核心に迫っていくというサスペンスです。なのでながら見にはおすすめしません。時間があるときに見ようね!私はもう一回多分見たほうがいいな。一度では全部理解できたとは言えない。

 

スパイ映画と書いたけれども、007やキングスマンのような派手なアクションやスリルはまったくありません。そういうのを期待してみると多分がっかりすると思う。内容もわかりにくいし、気軽にエンタメスパイ映画!というものとは違う。

これぞ英国といった重厚感があり、静かな映像が続きます。映像はとても美しい、華美ではなくてむしろ全体的にくすんだ印象、疲労感、これが緊迫感を滲み出しています。

ゲイリー・オールドマンがなんとも枯れた渋いスパイなんすよね。重そうなコートを羽織って歩く姿がいい。コリンファースもいつもの二枚目というだけではなく、何処かくたびれてすり切れた印象を受ける。最後撃たれるとき、親友が銃を構えているのをじっと見る表情がなんとも言えない。これを見ながらやっぱり生まれ変わるなら英国紳士だよなってなりました。

 

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本作品の配信情報は2016年6月18日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。

 

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